グノーシア完走したけん感想や動画撮ってる時には気付かずに言及しなかったものを書いてく。
ネタバレしまくるので、まだクリアしてない方、つまりThank you for playingの文字を見ていない方は、今すぐ引き返しましょう。
まだ、戻れるよ。
戻るなら今のうち。
始めます。
ループのはなし
結局どの世界線でループが終わったのかなと、考えつつさすがにもう見てないENDはないだろうと情報収集もしてみた。
マナンがククルシカになって旅立った後でセツと一緒の宇宙と、セツがサダラを運んで行ってセツが忘れ去られた宇宙とは別々っぽい。しかも本来サダラに銀の鍵が渡されるのがあのループの最後と考えると、サダラのループが始まらないわけで。記憶や存在すら怪しいのかもしれん。
あのまま、救いのないループに囚われるよりはよかったんだろうことは、セツの表情から明白だけどね。
ただやっぱり、14人笑ってる世界にセツがいないのはセツない。それでもセツとくぐり抜けた145回のループはとても楽しい時間だった。
それに、コントローラー握ってるサダラがセツ達を繋いでいると考えると悪くはないハッピーエンドだったのかな。
ククルシカの真相
録画中は怒涛の展開すぎてしゃべり損ねたんやけど、セツ旅立つENDでククルシカが「全てわかっている」的なことを伝えてきてるんよね。
この時点では、よくわからんくて触れんかったと思うんやけど、ククルシカ=マナンてわかるとなるほどねって感じよな。扉の先でジョナスに出会ったマナンがククルシカとして乗船してたなんてね。衝撃。
レムナンと残った時だけ起きるククルシカ騒動とか、普段の言動に黒い部分が垣間見える理由がはっきりすっきりやわ。
主人公の数、合わなくね?から導かれる2つの銀の鍵
LOOP1の主人公は、グノーシアのいない宇宙(DAY0)からセツと一緒に渡ってきたことになる。そして、そいつが他の宇宙をめぐり、DAY0に帰ってくる。
それ以外の宇宙では、主人公はグノーシアの最初の被害者になるので消滅しているはず。
つまり、DAY1の時点を考えた時、全ての並行宇宙の中で主人公は1人しかいないことになるにも関わらず、LOOP1とDAY0の2つの宇宙に存在していた。
物語の結末的にも主人公は2つの世界に存在してることになる。
鍵持ちが1から2になったら当然鍵も増えるよね。
鶏が先か卵が先かではなく、鶏が2なんだから卵も2だったんだろう。てね。
ループの本当の始まりはどこ?
セツのループの始まりは、デブリにやられて主人公が助ける場面。
主人公は時空を渡った先、まだループのことを何も知らない状態。
どっちの状況も、ループを知る者から知らない者への鍵の使用だ。しかもお互いに渡し合うという奇妙な。
これがそれぞれのループの始まりとして描かれている以上、どう考えてもループの本当の始まり、セツも主人公もループしてない状態というのが存在しない。
セツと主人公という輪っか状のループが鎖みたいにつながりあって、閉じたループを形成しているイメージだろうか。
SQとククルシカの関係も考えると、よくある限定的なループの体験というよりは、宇宙そのものが閉じて存在していると。
その閉じた宇宙を全て知り尽そうとする「銀の鍵」はラプラスの悪魔(全てを知る者という意味で使います)になろうとしているかのよう。
最後に
すごいゲームだった。胸を張っておすすめできる神ゲー。俺が作ったわけじゃないけど。
ループするごとにキャラクターのことを知れて引き込まれたかと思えば、何1つ分からないループのもどかしさを味わう。普通何も得られてない時間は邪魔になるのに、このもどかしさが主人公やセツへの感情移入に一役買っている。苦労した分だけエンディングの感動は大きくなるんじゃないだろうか。
それぞれのイベントもシリアスなものからふざけたものまで、すごい楽しませてもらいました。素晴らしいゲームをありがとう。